戯作文

戯作とは、通俗小説などの読み物の総称で、戯れに書かれたものをいい、戯作の著者を戯作者という。 そこかしこに書き散らかしたり、細やかにしたためた駄文の置き土産を、ここに印す。

天国の扉

ファーア―タナカの棚からウィスキー
「Heaven's Door Double Barrel(ヘブンズドア ダブル・バレル)」。

ヘブンズドアとは天国の扉、ボブ・ディランの有名な曲がある。
驚いたことに、これはなんとウイスキーもデザインも彼がプロデュ-スしたものだった。

それぞれ5年間樽熟成されテネシー産バーボンとライウイスキーを2:1の割合でブレンドし、ミックスされたウイスキーは内面を激しく焦がしたバーボン樽でさらに1年熟成されて深いフレーバーを生み出す。

Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door

Mama, take this badge off of me
I can't use it anymore.
It's gettin' dark, too dark for me to see
I feel like I'm knockin' on heaven's door.

Mama, put my guns in the ground
I can't shoot them anymore.
That long black cloud is comin' down
I feel like I'm knockin' on heaven's door.

ノック ノック 天国への扉を
ノック ノック 天国への扉を
ノック ノック 天国への扉を
ノック ノック 天国への扉を

ママ このバッジをはずしてよ
もう役に立たないから
目の前が暗くて 何も見えない
天国の扉を叩いてる気分

ママ このガンを埋めといて
もう撃つことはないから
真っ黒な雲が垂れ下がってきて
天国の扉を叩いてる気分
(Knockin' On Heaven's Door / Bob Dylan

舐めながら思う。
レコード発売当時1973年は、泥沼化したべトナム戦争末期で、精神を病んだ帰還兵の自殺も社会問題化した。
そして今も、ミサイルが飛び交っている。

銃を持ったものは、天国の扉を叩いても、中には入れない。
銃を置いて、何とか平和の扉を開けようよ。



次郎庵

飲食店探訪。

何人かから良い店だと口伝に聞いた。

その昔、当時は閑散としていたロケーションで、すぐそばで3店舗程営業していたことがある。
12席の狭い店内は、居抜きながら清潔ですっきりとした内装。

若い大将は、10数年鮮魚仕入れと寿司屋の板前として腕を磨いた。傍らにいるフィアンセらしき女性と二人で切り盛り。
溌剌とした徹客態度に好感が持てる。
お魚がメイン、刺身・お寿司・地鶏タタキ他一品料理と美味しいお酒。
近隣T町出身だそうで、この場所もお客もしがらみがない。

夢と挑戦と無謀さとひたむきさ。
大型店やチェーン店が多い中、そこに往年の自分(達)見るのである。
頑張って欲しい。

よってけや次郎庵@池町川沿い

蛇足ながら先日客で溢れかえる薬院界隈で、やっと座れる店を見つけて飛び込んだ時の話。
新規出店も多く若い経営者が多いと思われる中、ご夫婦で40年間営業の店だった。
ちょっと不機嫌で寡黙な親父と、元気でシャキシャキとした女将。
メニューの種類も多目でバラバラ、手の込んだものもある。
客もパラパラと入ってきて、どんどんオーダーが入っていく。
もう自分の心(気持的には体も)はいつしかカウンターの中にある。
自分のオーダーの内容もタイミングも営業する側の都合を考えるのである。
そこにも自分(達)を見るのである。
40年間繰り返された毎日、もう少しだと思う、頑張って欲しい。



モーリーズバー

Bar 探訪。

今ばすっかり寂れてしまった当地の目抜通りアーケード街の一角に、ちょっと立ち寄るには良さげな Bar がオープンしていた。
だから性懲りも無く立ち寄った。

カジュアルでスッキリした内装。
白い壁に映し出されるあいみょんのミュージックビデオ。
メニューは至ってシンプル。
オーダーはもうすっかり当たり前になったスマホ決済。
オーナーとスタッフの控えめだけど一生懸命さも伝わってくる。

それにしてもこの頃は、何処でも簡単にクラフトビールが飲めるようになった。

常陸だいだいえーる(IPA)×2 ➡️ アードベッグハイボール(アイラ)

何気にSNSを見ていたら、知ってる店で JAZZ LIVE 真っ最中の投稿が…。
一軒で収まれば良いのだが、昔の悪い癖が出た可能性がある。

Morley's Bar @久留米一番街

<一口メモ> IPAビール
IPA は India Pale Ale(インディア・ペール・エール)の略。
だからといってインド人のビールではない。
18世紀末、インドがイギリスの植民地だった頃、インドに滞在するイギリス人にペールエールを送るのに海上輸送は約6ヶ月にも及ぶため、腐敗や劣化防止のために、防腐剤の役割を持つホップを大量に投入し、アルコール度数も高めて製造したのが由来。
ペールエールについては、そのうち又。



昼飲み

街角ウォッチング「昼飲み」。

昔だったら、昼間からから飲んでいるのは、いわゆるアル中のおっちゃんと相場は決まっていた。

ところが最近はどうだ!
特に福岡なんかは博多駅や天神界隈に限らず、至る所に真昼間(いや朝から)か飲める店があり、実際飲んでいる風景を当たり前に見かけるようになった。
形態も、普通に会食の場で飲んだり、チョイ飲みメニューがあったり、立ち飲みや、角打ちや、スタンドバーや、せんべろ(1000円でベロベロになれるの意)などいろんなバリエーションがある。

ここは当地で10時開店のせんべろ店。
何と今は、「せんべろnet」という Webページまであって、2,046件も登録されていた。
(なんで検索しているのか!バレバレではないか)

あくまでも世相ウォッチングであり、台風一過につきアクションを起こすということではない。
それに「もし10時にここにいる貴方を見かけたら即×婚!」とカミさんには釘を刺されているし…。
(実質破綻状態だろうとの余計なツッコミは不要です)



ブルワリー

飲食店探訪「ブルワリー」。

ビール大好きビール党にとっては、連続猛暑日なんぞなんのその、ブルワリーでその暑さに立ち向かう。
(ラム党、日本酒党、何でも党、いやいや飲めれば何でもいい党との誹謗中傷も多い)

1994(平成6)年4月の酒税法改正により、ビールの製造免許取得に必要な最低製造量がそれまでの年間2,000KLから清酒と同じ60KLにまで引き下げられたことにより、大手メーカーだけでなく中小メーカーのビール製造が可能になり、日本全国で個性豊かな「地ビール」が誕生することになった。
実際はその第1次ブームがほどなく鎮静化し、酒税法の再改正等によって再び今第2次ブームという紆余曲折があるが、街中のブルワリー(ブルーパブ)の誕生は文句なく我等党員にとっては喜ばしいことである。

ここは大濠公園の南にあって、とても素敵なローケ―ションと雰囲気での、気心の知れた仲間達との馬鹿話は、ストレスたまりまくりの日常から束の間の時間だが解放してくれた😘

一方で一部の党員は食べたい飲みたいを通り越して、以下のような志向に向かう場合もある。
美味しい食べ物に出逢えば、調理したくなり、生産したくなり、提供する店をしてみたくなる。
美味しいお酒に出逢えば、カクテルなど調製したくなり、製造したくなり、提供する店をしてみたくなる。

蕎麦屋でもイタリアンでもこういった繁華街でなく隠れ家的ロケーションだと、飲酒が伴う店は来店してもらうのに例えばハンドルキーパーが必要だったりして、そこのところが痛し痒しの事情もあるが、是非頑張って欲しい。

大濠ブルワリー@大濠

Special Thanks to Dr.IGUCHI