戯作文

戯作とは、通俗小説などの読み物の総称で、戯れに書かれたものをいい、戯作の著者を戯作者という。 そこかしこに書き散らかしたり、細やかにしたためた駄文の置き土産を、ここに印す。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

新世界

いよいよ新世界地区の再開発(取り壊し)が始まった。すぐ隣の高層マンションに続いての第2期工区ということらしい。昭和の香りのする猥雑なカオス、路地裏の原風景がまた一つ消滅してゆく。再開発といえば、特にバブルの頃、各地で立ち退きや区画整理に絡ん…

ペルノー

ファーマータナカの迷酒珍酒カクテルストーリー(登場する人物物語等は妄想と願望の産物であり、実在の物等とは一切関係ありません、たぶん)恐ろしい酒があったものだ。1915年にフランス政府が製造販売を全面禁止した、“幻の酒アブサン”のことである。当初…

行き倒れ

早朝から厭な予感、夜明けのショート・ストーリー。ちょっと遠くの路上に物体、人類でないことを願うがいやどう見ても人が倒れている。恐る恐る近づく。眼は閉じている。呼吸有り。散歩中の脳障害、心臓発作、あとはあるあるアルコールか、ともかく何度か声…