戯作文

戯作とは、通俗小説などの読み物の総称で、戯れに書かれたものをいい、戯作の著者を戯作者という。 そこかしこに書き散らかしたり、細やかにしたためた駄文の置き土産を、ここに印す。

酒類事典

ファーマータナカの初読み本棚「世界の酒類事典」。

1979年に業界では知る人ぞ知る「世界の名酒事典」という本が創刊された。
これと「バーテンダーズマニュアル(1987年創刊)」はお酒のプロにとっては必携の書とも言われた。
当時でも多分3,000円くらいはしたのではなかろうか。
版を重ねるごとにその掲載本数は増え、多い時は13,000本収録されていた。

押さえておくべき定番のお酒はもちろん、珍しい酒新しい酒はビジネスとしてもプライベートでも好奇心はとどまらず、全種(酒)類を制覇するためには1日何種類飲めばいいのか真剣に計算した。
実際真面目に取り組んでいれば1日1本で35年ほどかかるが目標達成できていた計算になり、何事にも継続が必要だと今更ながら痛感する。
ただ、そのためには肝臓をボロボロにし、脳細胞をスカスカにするのと引き換えだったろう。
(ひょっとしてこちらは達成している可能性もある)

年末に、同じような「世界の酒類事典」と言う本を何と無料でくれるというのを見つけてダメ元で注文していたらホントに届いた。
ただしこれは、料飲店向けルートで30年以上酒類通販を営んでいる「庄司酒店」というところが編集した年4回発行の季刊誌カタログだった。
薄っぺらで期待とは違ったが、それでも約2,500点のお酒が掲載されており、ということはこの会社はこれだけの在庫をかかえているということだろうから、それはそれで凄いことだと思う。

さて、グラス片手にペラペラとめくりながら、今年も老体に鞭打ってだが少しのんびりと、知的好奇心の旅を続けよう。
(その前に枕元に山積のコンテナにある在庫も消化せねばならぬのだが…)