戯作文

戯作とは、通俗小説などの読み物の総称で、戯れに書かれたものをいい、戯作の著者を戯作者という。 そこかしこに書き散らかしたり、細やかにしたためた駄文の置き土産を、ここに印す。

一人

心を凪にする。
ボトルの大海原に暫し孤独をゆだねる。
ゆっくりと杯を重ねる。
Bar で落ち着くとはそういう事だ。

「もういい、一人でいい。
ながく生きてきて、ものごとが見えてきた。
社会的地位が高い低いなどという価値観はとうに消えた。
そういうことにこだわる人はつまらん人だとわかってきた。
立身出世をはたした、経済的に成功した、それがどうした。
頭がいいとか、リーダーシップがあるとかも、どうでもよいことになった。
人生の価値観が変わったのだ。」
(「酒と人生の一人作法」より:太田和彦

居酒屋探訪家の一文。
開き直りや負け惜しみともとれるが、そう言い切るに至る時を重ねてきた人なのだろう。
ただのんべんだらりと杯を重ねてきた俺とはちと違う。
だからか、概ね共感できるが、自分はやっぱりまだ一人は嫌だ。

LAODI Brown Agricole Rhum @ B≠A≒R

※アグリコールラムとは、サトウキビから砂糖を造る際にできる搾りかすの糖蜜からではなく、サトウキビそのものの搾り汁から作るラム。