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戯作文

戯作とは、通俗小説などの読み物の総称で、戯れに書かれたものをいい、戯作の著者を戯作者という。 なら、戯作者の書いた戯作は戯作文といえる。 そこかしこに書き散らかしたり、細やかにしたためた駄文の置き土産を、ここに印す。

カルーア・コーヒー・リキュール

お酒

我楽多酒整理番外編。(ファーマータナカの迷酒珍酒カクテルストーリー)
(登場する人物物語等は妄想と願望の産物であり、実在の人物等とは一切関係ありません、たぶん)

子供の頃に、コーヒー牛乳というのがあった。
それを飲むと、ちょっと大人の気分になったものである。
それのカクテル版で、子供騙しかと思ったが、ボストンで誕生したこのカクテルは、1950年代に全米で大ヒットし、世界中で愛飲されるようになったという。
甘くて、軽いからって、馬鹿にできない歴史があるのである。

メキシコ産のアラビカ種のコーヒー豆を使い、サトウキビ原料のスピリッツをベースに、バニラなどの芳香成分を加味して製造されている。
ローストされたコーヒー成分のほろ苦さと濃厚な甘味が、ベースとなるスピリッツの個性でより際立たされる。
コーヒー・リキュールとミルクとは、シンプルだが、最高の相性だ。
ショート・カクテル・グラスにカルーアとミルクを混ざらないように二層にする、プース・カフェ・スタイルもお洒落だ。

🍸🍸🍸 カルーア(コーヒー・リキュール)🍸🍸🍸

結婚式でもない、無論葬式でもない。
それなのにカウンターは烏(カラス)の集団を思わせる黒尽くめだ。
そして全員が右へ倣えでカルーア・ミルクを飲む。
モノトーンの洋服にモノトーンのカクテル。
ベストマッチのようだがなんだか奇妙奇天烈だ。
コム・デ・ギャルソンコムサ・デ・モード、Y’s・・・。
デザイナーズ・ブランドとハウスマヌカン達(死語?)。
彼女らは何処へ行ってしまったのか。

アルコール度数は低めで、甘口だけど、カルーア・ミルクは歴としたカクテルだ。
おつまみや料理との相性、TPOもあるだろうに。
ブラックルシアン(ウオッカ1//2・カルーア1/2)をプッシュしたところで、どこ吹く風だ。
やれやれ、帰った後に残された灰皿は、山のようなメンソールの煙草の吸殻が燻ぶっていた。

とまあ批判的には言ってみたところで、刈り上げられたショートの黒髪、近寄りがたい凛とした雰囲気、年下なのに大人の女性の佇まい、モノトーンの冷めた色香、彼女ら女性客が7割は占めていたであろうその一シーンが、幸せでなかったと云えば、それは勿論大嘘になる。

人生には誰にでもラッキーといえることがあるものだ。
(2002.03.21記を加筆修正)

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